教師向け

自分とは違った意見を受け入れやすくさせたいのなら、因果説明を求めるべし!

人は物事を知っていると錯覚している!」なんて記事を少し前に書きました。

知っているという錯覚は、日常生活では問題ないのですが、政治的判断や仕事での意思決定には弊害があるそうです。

理解度を過大評価してしまう

被験者に、様々な政策について賛成か反対かを尋ねました。ここでは、その中の1つをピックアップ。

「教師に対して能力給を導入する」

この政策の賛否を判断してもらった後に、その政策に対する理解度を1〜7で評価してもらいました。

次に、「教師に対して能力給を導入した場合の影響について最初の段階から最後の段階まで順を追ってできるだけ詳しく説明してください。また、それぞれの段階の因果関係についても説明してください。」

と伝え、説明してもらいました。最後に、もう一度、その政策に対する理解度を評価してもらいます。

多くの人は政策の仕組みについて説明する事ができず、「人は物事を知っていると錯覚している!」の結果と同様に、2回目の理解度評価では、点数が下がる傾向にありました。

理解不足は意見を軟化させるのか?

自分は思ったほど政策に対して理解していない事に気がついたら、意見を支持する立場はどう変化するのでしょうか。

研究者らは、理解度の測定と同時に、政策に対する意見を「強く賛成」から「強く反対」までを1〜7で評価してもらいました。

意見が軟化したかは、中間値の4点からの距離で計測。

その結果、政策の説明を求められると、意見が軟化する傾向にある事がわかりました。つまり、4点に近づいたという事ですね。

別の実験では、自分の意見について考えてもらうと、さらに自分の立場を強化される事がわかっています。

これまでで判明したことをざっくりとまとめると、

  • 説明を求められると、意見は軟化する
  • 自分がそう思った理由を聞かれると、さらに意見を強める

 

ってことになりましょう。なかなか意見を変えてくれない年配の方には説明を求めるといいかも(笑)

逆に賛成してくれている人には、なんで賛成したかを聞けばより強い味方になってくれるでしょうな。

 

教育に応用すると?

①社会問題を包括的に考えてもらいたいのであれば、その意見がもたらす因果関係の説明を求めよう。そうする事で、偏った意見になる事を防ぐ事ができる。

 

②逆に、「そう思った理由を述べよ」という質問は、意見を強固にしてしまう。そうなると、反対意見を考慮に入れにくくなるので、初期の段階ではこの手の質問は避けよう。

 

③古い考えに固執している年配教員には、バカなフリしてそれをする事の因果説明を求めまくろう。わかっていない事を自覚させた後に、論理的に説明しながら提案をすれば受け入れてもらいやすくなる。

 

時代の変化に対応していくためには、柔軟な思考が重要。教師なら特に1つの意見に固執するのは避けたいところです。

定期的に「なぜ、これをやるのか?」と10回ほど自問するといいかもしれませんね。

 

って事で、説明を求めれば意見の偏りを防げるぞ!って話でしたー。

 

この記事が少しでも役に立ったらボタンを押してフォローしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします!!⇩⇩⇩

Twitterをフォローする

P.M.Fernbach,T.Rogers,C.Fox, and S.A.Sloman(2013), Political Extremism is Supported by an Illusion of Understanding.

Designed by Freepik

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。