教師向け

危険防止ビデオを見せると本当にその行動をとらなくなるのか?

ニュース番組などで誘拐や殺人・事故といった恐ろしいニュースを見聞きすると不安になるものです。

「ならネガテイブなニュースって人にどれだけの恐怖を与えているの?」ってのをアムステルダム大学とチューリッヒ大学が調べておりました。

120人の実験参加者を2つのグループに分け、ある学習をしてもらったそうな。

  • 実際に感電の体験をして、その恐怖を学習してもらったグループ
  • 感電している人を映像で見たグループ

 

違いは、実際に体験したかどうかで、両グループともどんな場面で感電の危険性があるのかを学習してもらったわけです。

その後、画像を何枚か見せ、感電の危険性があるのかどうかを選択するクイズをしてもらったらしい。

で、このクイズにも2パターンあって、

  • 学習させた事と一致するもの
  • 学習した事とは一致しないもの

の2つに分け出題し、間違えたら電流が流れる仕様。

まずは直接経験グループの成績から見ていくと、

  • 直接経験した事に関しては正答率は高かった(当たり前ですね)
  • 経験した事と答えを逆にしても直接経験に頼った!

どうやら、一度経験した恐怖はなかなか払拭する事が出来ないようで、答えが逆のパターンになっていても答えを修正することなく経験に頼ったんだそうな。

 

お次に、映像だけ見せたグループにも同様の実験を行ったところ、

  • 直接経験グループと同じ傾向にあった!

 

というから面白いもんです。研究者いわく、

動画を見たり、自分たちのいる環境について誤解を招くような噂を聞いたりする事は直接体験するのと同じくらいの学習効果がある事を示している。

あえて痛い思いをさせなくても、誰かが痛い思いをしているところを見聞きさせれば、危険性を学習し、そのような行動を取らなくなるんだ、と。

なら、「一度体で覚えさせなければ!」みたいなやつは必要ないって事ですね。

体罰よさようなら。

まとめ

教育に応用すると?

①危険性な行動をさせない為にも、それをとって大惨事になったエピソードをリアルに聞かせよう。

 

②映像があればなお効果的。

 

③裏を返せば、誤った情報から間違った恐怖感を抱いてしまう事でもある。

何かその恐怖感を抱いて行動できない事があれば、「なぜこれを恐いと感じるのだろう?」と問い続け、深掘りしてみよう。

すると案外その恐怖が幻想であったりするぞ。

 

子どもに失敗して欲しくないという気持ちから、「〜はやめときない!危険だし何が起こるかわからないよ!」と大人は言いがちです。

それが、若者のチャレンジ精神を無意識に奪っているのかもしれませんね。うーん、気をつけねば…

 

とは言え、映像を見せる事で薬物利用を防いだりする事ができるって事でもありますから、恐怖に落とし込む映像を見せるのはアリでしょう。

 

って事で、映像だけでも恐怖を学習するよ!って話でしたー。

 

 

あなたならこの知識をどのように活用しますか?下記のコメント欄から、あなたが考えた応用法を是非とも教えて下さい!

 

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Björn Lindström, Armita Golkar, Simon Jangard, Philippe N. Tobler, and Andreas Olsson(2019).Social threat learning transfers to decision making in humans

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