教師向け

あらゆる社会に共通した7つの道徳的観念

依然として教育界では「道徳」が議論の的です。

「そもそも何をもって道徳とするか?価値観の押し付けではないか?」といった声もあり、教えるのが難しかったりするんですな。

そんな状況下で、オックスフォード大学の進化人類学者さんが「あらゆる社会で共通した道徳的観念はこの7つだ!」と発表していまして、なかなか参考になります。

これは60の異なる社会集団の道徳性を分析したもので、サンプルとなったのは以下の通り。

日本は含まれてませんが、いい感じにバラバラでナイスな研究ではないでしょうか。

で、共通していた7つはというと、

  1. 家族への資源配分
  2. 相互利益の調整
  3. 集団への忠誠
  4. 敬意・尊敬
  5. 公平性
  6. 異議を唱える勇気
  7. 財産権

はい。わかるようでわからないラインナップ。では、1つ1つ見ていきましょっ!

1.家族への資源配分

ざっくり言えば、家族を第一に考えて、助けて合おうね!って意味。

どんな文化でも家族を大切にしていたんですな。日本の法律でも家族の殺害が最も重い罪とされてますもんね。

ちなみに、資源の配分ってのはお金や時間とかあらゆるものを指してます。

とにかく、家族は大切にしましょう!

2.相互利益の調整

これは「ちゃんとお返しをしようね!」って事です。

助けてもらったら助け返すべきだし、プレゼントをもらったら返すのがあらゆる社会で良しとされていたんだと。

プレゼントした方が幸せになれるって研究もあるので、積極的に与える人間になりたいものです。

人に喜んでもらいたいのであれば以下の記事も参考になるかも。

3.集団への忠誠

所属しているグループの意見を尊重し、協力するのが道徳的には良しとされていたそうな。

まさに、「郷に入っては郷に従え」で、異議を唱えまくると嫌われちゃうんだと。

革新的なアイデアは一般常識を無視した結果もたらされる事が多いので、そこら辺の兼ね合いは難しいですねぇ…

ま、先ずは集団のルールを守りつつ、打ち解けてきたら少しずつ異論を唱えていけばいいんじゃないでしょうか。

4.敬意・尊敬

日本だと特に重視されてますが、「目上の人を敬おう!」って事です。

大抵の社会では何らかの「ランク」が存在し、食べ物や土地の取り合いになった際には上の人がいる事で、対立を防ぐことができていたんだと。

リーダーの意見を尊重し、従うの事が道徳的には良しとされているんですな。

これは「集団への忠誠」にも繋がってきますねー。

5.異議を唱える勇気

とはいえ、リーダーがあまりにも酷ければNOを突きつけなければなりません。

  • トップの人が利益を独占している
  • あまりにも酷い事しか言わない
  • 無理難題を押し付けてくる

みたいな状況で異議を唱えるのはむしろ周りからの称賛を集めるんだとのこと。

革命を起こした人が英雄として語り継がれるのもコレですかねー。

6.公正

これは解説するまでもないでしょうが。

注意しなければならないとしたら、「平等」と「公正」を履き違えないでねーくらいでしょうか。

平等とは資源を等しく分け与える事で、公正とは置かれた状況を考慮に入れた上で、配分の仕方を変えていく事です。

画像にするとこんな感じ↓右の画像が「公正」です。

 

7.財産権

法律用語みたいですが、ざっくり言えば、「人のものは取らないように!」って事。

資源を巡る対立も、「もともと誰が持ってたの?」と考えると解決しやすくなるんだと。

それだけ財産権ってのはあらゆる社会で重要視されているらしい。

歴史的な事実を元にどっかの国と島の取り合いしてますからね。これも感覚的に納得です。

まとめ

道徳というと価値観の押し付けみたいに思ってしまいますが、実はそうでなかったり。

長くなったので改めて7つの道徳的観念を一言でまとめますと、

  1. 家族で助け合おう
  2. お返しをしよう
  3. 所属しているグループのルールを守ろう
  4. 目上の人を尊重しよう
  5. リーダーが酷ければ革命を起こそう
  6. 資源を公平に分けよう
  7. 人のものはとらない

 

を押さえておけばどんな所へ行っても問題ないでしょう。是非とも道徳の授業に活用してみてくださいませー。

 

って事で、あらゆる社会に共通した7つの道徳的観念でしたー。

あなたならこの知識をどのように活用しますか?下記のコメント欄から、あなたが考えた応用法を是非とも教えて下さい!

 

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Oliver Scott Curry, Daniel Austin Mullins and Harvey Whitehouse(2019).Is It Good to Cooperate? Testing the Theory of Morality-as-Cooperation in 60 Societies

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