役立つ知識

寄せられた質問に答えるエントリpart2速読術・本と論文の読み分け

寄せられた質問に答えるエントリでございます。

今回はテーマを「読書」に絞ってお答えしていこうかと思います。

本と論文の読み分け

調べる時には本か論文のどちらを優先してますか?

本と論文の読み分けを意識していたりするのでしょうか。

あー。最近だともっぱら論文が多いですかね。費やす時間の比率だと論文4:本1くらいになってます。まぁ、これはブログのネタ探しも兼ねているのでね。

論文と本の読み分けですけど、パズルをイメージして頂くとわかりやすいかと思われます。

  • 論文:パズルのピース
  • 本:完成された絵

ものによりますけど、論文って断片的な知識なもんですから、1つだけ読んでも全体像がつかめないんですな。

もちろん、「この知見からすると、全体的にこんな事が言えるのではないか?」と仮説は立ちますけども。

対して、本は著者さんがあらゆる知識をまとめて、1つの作品にしているもんですから、全体像がすぐにつかめるわけです。

ので、読み分けとしては、

  • 本・・・知らない分野を知りたい時(全体像をつかむと後々楽なので)
  • 論文・・・細かな疑問・知識を深掘りしたい時

 

って感じです。パズルだと完成した絵を知らなければ、ピースを見ても何が何やら皆目検討もつかないですからね。

ただ、科学においては常に常識が変わっていくもんですから、少しずつピースの形を変えて、絵を変えていかねばならないんでので、ある程度の基礎知識を入れた分野では論文を読むことが多いですね。

論文の重要性

論文読んだ方がいいですか?本じゃダメですか?

本は優秀な著者さんが統一理論を導き出してくれている優れものなので、本だけでも十分です。

論文を読むといいかもしれませんが、研究者と私のような細かなところが気になるオタク以外は、読まなくても問題ないと思います。

加えて、最近の本って図解版やマンガでわかるシリーズとかが充実していて、質が高いですから勉強に困ることはないでしょう。

リサーチの仕方

どうやってリサーチしているんですか?

特別な事はやっていないと思います。参考になりそうな本といえばベタですけど「リサーチの技法」ですかねー。

リサーチの仕方から発表まで網羅的に書いてあって、これだけ押さえておけばとりあえず問題ないかと思われます。

速読

月に本を50冊と論文を100個読んでいるとのことですが、速読術的なものはあったりするのでしょうか?

あー。上でも書きましたけど、最近は論文が多くなりまして、本は10〜15冊くらいになりました。対して論文は200個くらいに増えたんですけども……(笑)

速読に関しては、こんな研究もあったりするので、紹介しておきます。

速読の正体とは?

カリフォルニア大学が「速読術って存在するの?」というのを調べたんですな。

これは、眼球運動から文字間隔まで細かく調べた質の高いもので、かなーり参考になります。

で、大きな結論から申し上げますと、

  • 速読の正体は読み飛ばしで、速読術なんてものは存在しない!

 

はい。って事で、巷で言われているよな速読術の正体は読み飛ばしでしかないので、速度をすれば必然的に理解度は落ちます。

で、見ていただきたいのが、人が文字を読む過程を表した図↓

基本的に、読書時間の10〜15%を読み返しに費やす事で、文章の深い理解がもたらされるんですな。

しかし、速読術でどんどん次の文字を追っていくと、理解力はズタボロに。

とはいえ、「トレーニングで速読ができるようになるんや!」と主張する人もいるわけで、関連本は沢山出てたりもします。

それって本当なの?ってところも調べてまして、

  • 速読ができると言っている人がやっているのは読書ではなくスキミング!

 

だったらしい。スキミングとは「何が書かれているかを把握する作業」の事で、雑誌や新聞を買う前にページをパラパラとめくりながら、何が載っているのかを調べるやつです。

つまり、速読とは統計の本を読んで、「ヒストグラムについて書いてあったよ!ただし、ヒストグラムが何かは知らないけどね」というようなものなんですな(笑)

長くなりましたが、残念ながら「速読術」なるものは存在しませんので、淡々と読んでますねー。

Keith Rayner, Elizabeth R. Schotter, Michael E. J. Masson, Mary C. Potter, Rebecca Treiman(2016).So Much to Read, So Little Time: How Do We Read, and Can Speed Reading Help?

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