親御さん向け

学校で動物を飼育する事は子ども達にどんな影響があるの?

クラスで動物を飼育した、なんて経験があるのではないでしょうか。

これはAAR(animal assisted education )と呼ばれており、動物の飼育を通して子ども達の知識や情緒を育てようとしているんですな。

日本では特に、学校で動物を飼うことを推進しており、ガイドラインも存在しています。

で、気になるのがその「効果」です。なんとなく良さそうだなーと感じますが、本当のところはどうなんでしょうか。

学校で飼育されがちな動物ランキング

参考になりそうなのが兵庫県にある大手前大学の研究。この研究で参照されていた2004年の論文によると、579の小学校に飼育している動物のアンケートをとったところ、

  • ウサギ・・・78.7%
  • ニワトリ・・・65.5%
  • 小鳥・・・17.0%
  • アヒル・・・4.3%
  • ハムスター・・・3.6%
  • モルモット・・・2.0%

だったんだと。88%が哺乳類で、残りの12%は虫とか魚や爬虫類。

ウサギ人気っすねー。そういえば、私の小学校にもいたなぁ。

動物を飼育する事で子ども達にどんな影響があるの?

では、ここからが本題です。この研究ではAAEに関する研究のレビューを行っておりまして、そこからわかった事をずらずらと並べていこうと思います。

知識への影響

飼育の時間が長い子ほどその動物への知識が増える傾向にあったとのこと。

さらに、「動物は人間と同じなのだ」という社会化もみられたそうな。

どうやら、動物を大切にする心は育まれそうっすね。

感情への影響

学校で動物と関わっている子ほど作文の構成力が高く、文字数も多い傾向にあったらしい。

なにより、「感情的な表現の質」が高かったとのこと。

他の研究では「感情表現が豊かな人はプレッシャーに強く、不安に強い」なんて事も言われてますので、

質の高い感情表現力=感情を安定させられる能力

と言えます。動物の飼育経験は「賢者への道」に必要なのかもなぁ。

社会性への影響

2011年に行われた研究によると、

  • 学校で動物を飼育すると学校への適応レベルと社会性(友達と上手くやっていく能力)が低くなった!

とか。これは衝撃的な結果ですな。ただ、これは他の影響を考慮に入れていないため、動物の飼育が良くないとは言い切れないとのこと。

で、そこら辺を考慮に入れ、追試を行ったところ、

  • 社会性の向上が見られた!

とか。ただ、これもサンプル数が少なくて断言するには早いって印象。現時点では、社会性への悪影響はないかもなーくらいですかね。

学校で動物を飼育する際に気をつけるべき4つのポイント

いろいろ見てきましたが、何はともあれ、質の高い飼育が重要なわけです。

この論文では、AEEへの改善点を4つ提示しておりましたので、これを紹介して終わりにしたいと思います。

1.動物に触れ合う機会を増やそう

接触回数が多いほどポジティブな影響が確認されてますが、「生き物係」を設けてしまうと、一部の子しか触れ合う機会がありません。

日によって飼育担当を変えていくのが望ましいです。

2.発達段階で飼育レベルは分ける

当たり前ですが、小学1年生と6年生の飼育方法が同じではいけません。

高学年になるほど、踏み込んだ事をしてもらいましょう。

3.動物の種類によって影響は違う

魚を飼うのかウサギを飼うのかでは親密度が当然変わってきます。

子ども達に育ませたい能力ごとに飼育する動物をしっかりと吟味するのが望ましいです。

4.飼育の質を決める

どんな「質の高い飼育とはなにか?」を定義し、子ども達に伝えましょう。

まとめ

教育に応用すると?

①動物の飼育は生物への知識を増やすのに繋がる。

 

②さらに、感情のバランスを安定させる効果もある。

 

③社会性に関してはなんとも言えないものの、4つの注意点を考慮に入れて、動物教育の質を高めていこう!

 

全体的に見てポジティブな影響の方が大きいので、積極的に学校で動物を飼育していきたいところです。

 

って事で、動物飼育教育のあれこれでしたー。

 

 

あなたならこの知識をどのように活用しますか?下記のコメント欄から、あなたが考えた応用法を是非とも教えて下さい!

 

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・Yuka Nakajima(2017).Comparing the Effect of Animal-Rearing Education in Japan with Conventional Animal-Assisted Education

・Hatogai T(2004). The result and discussion of the research on respect of life: the research concerning to framework and evaluation of biology teaching material for cultivating the attitude on respect of life.

・Nakajima Y, Nakagawa M, Muto T(2011). The impact of engagement in a one-year animal rearing activity on psychological development of elementary school children.

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