教師力UP

ご褒美があると自主学習の時間は20%減ってしまう

「何でそんなに論文読んでるんですか?」とか「そんなに論文読むモチベーションって何?」みたいな事をたまに言われるんですな。

月に論文を200本読む人って珍しいらしく、何か差し迫った理由でもあるのではないか、と。

しかし、そんなものは一切なく、ただただ好きで読んでます。というか、好きでなければ論文なんて読めない(事実の羅列で感動が一切ない)。

多分、お金払うから200本読んでくれ!って言われたら読めなくなるかも……という話をしていきます(特殊な導入)。

ご褒美があると自主学習しなくなる

今回紹介するのは、コロラド州立大学の研究。

この研究は、「お金を与えたら自主学習するようになるの?」ってのを調べたんですな。

そこで、118人の大学生を集め、スワヒリ語を勉強してもらったんだと。

いつものように、2つのグループに分けて結果を調べておりまして、

  • 報酬グループ・・・テストで4つ以上正解したら10ドル分のAmazonギフト券をもらえると言われたグループ
  • 無報酬グループ・・・報酬の有無についてなにを言われなかったグループ

 

実験はこんな感じで進められました。

  1. 3秒に1個単語がスクリーンに表示(全部で26個)
  2. 学習後、90秒間スワヒリ語に関係のないテストを受ける(研究では出来るだけ州を挙げるというタスク)
  3. その後、13問のスワヒリ語のテストを受けてもらう
  4. 成績を伝える
  5. 次の実験の準備を装って研究者は5分間実験室から出る
  6. その5分間の行動を観察!

 

この5分間では、置いてある雑誌を読むか、ただ座って待つか、スワヒリ語の勉強をし続けるかの3択しか取れないようにしておいたんだと。

で、どれだけスワヒリ語の勉強を続けるかを観察したところ、下のような結果に。

無報酬グループは、平均で182秒スワヒリ語を再度勉強したのに対し、報酬グループは平均で140秒。

この研究結果だけで言えば、ご褒美を与えると自主学習の時間が約5分の1減ってしまうという事に。

加えて、学習の難易度は関係なかったらしい。

昔にも似たような話をした事がありましてけども。

自主的な行動を促すのにお金を使っちゃうとダメみたい。いわゆる、内発的動機付けが重要って事ですな。

まとめ

教育に応用すると?

①子どもが好きでやっている事に対してご褒美を設定してはいけない。

 

②好きな事特有の時間を忘れて没頭できるという強みが、ご褒美という存在によって仕事のような義務的な感覚になってしまうのだ。

 

③教える事が年々増えており、自主学習の重要性が高まっている昨今では、ご褒美戦略は妥当とは言えないだろう。

 

「〜の為に」ってなるとやる気が失せてしまうんですよね。私も一時期、ブログの為に論文を沢山読まなきゃ!って思うようになった時期がありまして。その時は読むのが苦痛でしたからねー。

やっぱり、好きな事を仕事にするよりも仕事を好きになる努力をした方が良さそうだなーと思う今日この頃。

そんな訳で、「最高の仕事の見つけ方」って連載企画がスタートしてますんで、興味があればご覧ください!

 

って事で、ご褒美を設定すると自主学習の時間が減るよ!って話でしたー。

 

 

あなたならこの知識をどのように活用しますか?下記のコメント欄から、あなたが考えた応用法を是非とも教えて下さい!

 

この記事が少しでも役に立ったらボタンを押してフォローしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします!!⇩⇩⇩

Twitterをフォローする

Hillary S. Wehe, Matthew G. Rhodes &Carol A. Seger(2015).Evidence for the negative impact of reward on self-regulated learning

School photo created by freepik – www.freepik.com

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。