親御さん向け

音声をいくら聴いても語彙と会話力は上がらない

AIスピーカーが一般的になり、

  • これは識字率の大幅な改善につながる!
  • 子どもの語彙力アップにいい!

との声をよく聞くようになりました。AIスピーカーは完璧ではないものの、基本的な会話なら出来ますからね。

これは教育的にも期待できそうであります。が、「そんな事はないよ!」って研究が出たそうな。

何だかんだ語彙力を上げるには「読み書き」がベスト

こちらマックスプランク研究所のもので、「音声技術は識字率の向上に繋がるのか?」ってのをテーマにした論文。

この論文で言われている事を並べてみますと、

  • 識字能力が高いと音声言語の処理能力がアップするが、その逆はない
  • つまり、音声言語の処理能力をいくら高めても識字能力は高くならない

 

なるほど。読み書きができると会話力が上がるけど、会話力が上がっても読み書きの能力はアップしないんだ、と。

これは外国語の学習においても重要な視点なのではないでしょうか。

語彙力に関してはこのようにおっしゃっていまして、

文字の読めない人は、主に会話の中で単語を学んでいく。しかし、これには限界があり、会話では最終的な語彙の発達を妨げてしまうのだ。

なぜなら、日常会話では会話で使う語彙以外が一切出てこないからである。

この問題を解決するには、文字で書かれたテキストを読み、新しい語彙に触れるしかない。

「日常会話では350個の単語で十分!」って本もあるように、日常会話ではそこまで語彙は必要ありませんもんね。

留学しても語彙力は上がらないって言われているのも納得ですな(留学には別のメリットがある)。

読み書き能力は会話力に転移する

  • 確かにそうかもしれないけど、話す能力も重要でしょ?だから音声を沢山聴いたほうがいいんだ!

 

との反論もありましょうが、研究者いわく、

  • それには一理あるけど、読み書きを学んだ方が効率的だよ!

との事。

語彙知識や言葉による作業記憶などといった読み書きの二次的影響により、高い音声言語の予測に結びつく実質的な証拠が沢山あります。

会話って相手の話す言葉を頭で予測しながら聞き取っているんですよ。当然、この予測力が高ければ流暢に話す事が出来るんですな。

読み書きにより語彙力が上がると、この予測力が向上する事がわかっております。

なので、全体的に見た「言語能力」では、読み書きを重視した方がいいんだ、と。

まとめ

教育に応用すると?

①日常会話では語彙力の向上に限界がある。

 

②語彙力を上げるには「読み書き」しかない。本を沢山読んで新しい語彙に出会おう!

 

③読み書きの能力が高くなると、会話力も伸びる。

 

日本の英語教育の批判に、

  • 文法しかしてない!
  • 単語の暗記しかしてないから会話力に乏しい

がよく言われますけど、これはある意味ポテンシャルはあるのに発揮できてないって事ですよね。

ちょっとスピーキングの時間を伸ばせば日本人の英語力はグンと伸びそう。

読み書きに関しては、3歳くらいから出来るようになるので、ここら辺から少しずつ文字ベースの学習に移行していきましょっ!

 

って事で、結局「読み書き」がベスト!って話でしたー。

 

 

 

あなたならこの知識をどのように活用しますか?下記のコメント欄から、あなたが考えた応用法を是非とも教えて下さい!

 

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Falk Huettig and Martin J. Pickering(2019).Literacy Advantages Beyond Reading: Prediction of Spoken Language.

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