教師向け

グループワークをすると学習内容が頭に残らなくなる。ならばどうすべきか?

こんな質問を頂きまして。

アクティブラーニングが重視されて、授業内でグループワークを取り入れる教師が増えているように思われます。グループワークに対してはどのようなお考えでしょうか。

そうですねぇ…グループワークに関しては、思考力や表現力が磨かれるので推奨したいと思う反面、記憶力は下がっちゃうかなーという印象です。

グループワークをすると学習内容が頭に残らない

2016年にリバプール大学が、グループワークに関する研究64個をまとめたメタ分析を行ってくれたんですよ。

メタ分析とは、過去の研究結果をまとめて大きな結論を出す手法の事で、信頼性はピカイチ。

で、まず大きな結論として、

  • グループワークをすると、一人で学習した場合に比べ、記憶力は確実に落ちる

 

こんな事になるのも、人によって記憶を頭から引き出す戦略が異なるからです。

グループワーク中、メンバーはお互いに競合する検索戦略を使って情報を思い出すことになり、得意とする戦略を上手く使う事が出来ず混乱することになります。

その結果、各グループメンバーのパフォーマンスが低下し、グループ全体の学習レベルが損なわれます。

グループワークって聞こえはいいけど、学習戦略が対立して誰も得しなくない?とな。これを共同抑制効果と呼ぶらしい。

確かに、人によって学習法は異なりますからね。私も自分のスタイルがあるので、昔から勉強会みたいなのには参加しなかったなぁ。

まぁ、最近の学校教育の傾向として暗記は重要視されていませんから、「記憶とか関係ない!交流が大切なんや!」って思うならグループワークで推し進めても構いませんが…

グループワークを成功させるポイント

グループワークで学習効率が悪くなるとの事なので、そのデメリットを回避する方法もいくつか紹介しておきます。

グループは小規模にする

グループのメンバーが増えるほど共同抑制効果が大きくなっていました。大体4人くらいから見られていたので、話し合いをさせるなら2〜3人にしておくのがベターかと。

メンバーを記憶のきっかけにする

実はグループワークで記憶力が改善されたケースも報告されていました。それがどんな時かと言いますと、

  • 情報と発言者を結びつけて覚えていた場合

 

です。例えば、社会科のグループワークだとして、

  • 確か、A君が佐賀の乱の首謀者は江藤新平って言ってたな?

みたいに、知識と発言者をセットで覚えるようにすると、知識が頭に残りやすくなります。

なので、グループワークでメモを取ってもらう際には、「誰が」・「何を言ったのか」をノートなどに記録してもらうのがよろしいかと。

まとめ

教育に応用すると?

①グループワークはお互いの学習スタイルが対立する為、誰も得しない状態になりかねない。

 

②グループワークは3人がベスト。それ以上にするのならば、意見の交流に留めておくべき。いわゆる、ジグゾー学習は避けよう。

 

③グループワークでは、出た情報と発言者をセットで記録させるべし!誰が発言したかが、記憶のトリガーとなる。

 

という事で、グループワークの注意点でしたー。他にも、「グループワークで発想力が乏しくなるのでは?」みたいな話もあるので、下の記事も合わせて一読していただけると幸いです。

 

って事で、グループワークは記憶力を下げちゃうぞ!って話でしたー。

 

 

あなたならこの知識をどのように活用しますか?下記のコメント欄から、あなたが考えた応用法を是非とも教えて下さい!

 

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Marion, Stéphanie B.,Thorley and Craig(2016).A meta-analytic review of collaborative inhibition and postcollaborative memory: Testing the predictions of the retrieval strategy disruption hypothesis.

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