教師向け

グループワークをすると情報を活用して意思決定する能力が高くなる

先日、グループワークに関する記事を書いたところ、「他にもグループワークについて教えて!」みたいな声をいくつか頂きましたので、

って連載企画を始めてみようかと。特設ページを作りましたので、上のリンクへ飛んでいただいて、目次代わりにお使いください。

という事で今回は、「グループワークで意思決定力が上がるかも?!」ってお話でも。

子ども達の決断力を高める授業とは?

参考にしたいのが、2016年にイリノイ大学から出た研究で、小学生764人を2つのグループに分けています。

  • グループワーク中心カリキュラム
  • 教師主導のカリキュラム

で、授業の題材となったのは、「町に悪さをするオオカミを殺すか否か」という社会科と生物の入り混じったもの。

子ども達には、町の管理委員になってもらい、問題を解決する方法を考え出してもらったんですな。その際に、

  • オオカミを殺す事は住民の為になる(公共的観点)
  • オオカミを殺すと生態系のバランスが崩れてしまう(生物学的観点)
  • オオカミを殺すのにはハンターを雇う必要があり、お金がかかる(経済的観点)

 

と言った情報が与えられました。これらをまとめて合理的な選択をする必要があります。

人間に悪さをするオオカミだとしても、一つの命ですから、決断を下すのには大人でも苦労します(ジレンマ)。

一連の授業後、自分の出した結論とその理由を述べたエッセイを書いてもらったところ…

  • グループワークをした子達は、どんな選択にせよ、決断し、その理由をしっかりと述べる事ができていた!
  • 教師主導の授業を受けた子達は、決断する事ができなかった

グループワークをすると、与えられた情報をまとめ、それなりの決定を導き出せるようになるらしいです。

一方、あれこれ情報を提示して、「どう思う?」と子ども達に問いかける教師主導の授業では、提示された情報をうまく考慮に入れる事ができなかったみたい。

具体的な数字を示すと、

  • グループワークをすると、1.4倍決断力と理由の説明力が高かった!

この研究は、グループワークにより、示された情報を学び、それを全く異なる事例に転用させられる能力を伸ばせる事を実証したものだ。

問題解決や学んだ知識を活用する能力を伸ばしたいのであれば、グループワークがベストですね。

まとめ

教育に応用すると?

①グループワークをすると、知識を活用し、合理的な決定を下す能力(思考力・判断力・表現力等)が伸びる。

 

②教師主導の授業では、知識は身につくが、それを活用できない子になってしまう。

 

③授業の三分の一の時間は授業で扱う知識や情報を示し、残りの時間は、グループワークをしてもらい、活用方法を考えてもらおう!

やりようによっては全ての科目でグループワークを活かせるでしょう。特に社会科や道徳といった授業ではグループワーク中心が良さげですねー。

ただし、グループワークだと知識が頭に入らないという弊害がありますので、

  1. 知識を頭に入れる・理解する段階では一人
  2. 理解したら、グループワークで友達の意見を聞き、いろんな活用方法を考える

って流れを踏みたいです。一番ダメなのはどちらかに偏る事なので、そこはご注意を…

 

って事で、グループワークで意思決定力が上がるよ!って話でしたー。

 

 

あなたならこの知識をどのように活用しますか?下記のコメント欄から、あなたが考えた応用法を是非とも教えて下さい!

 

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Xin Zhang, Richard C. Anderson, Joshua Morris, Brian Miller, Kim Thi Nguyen-Jahiel, Tzu-Jung Lin, Jie Zhang, May Jadallah, Theresa Scott, Jingjing Sun, Beata Latawiec, Shufeng Ma, Kay Grabow and Judy Yu-Li Hsu(2016).Improving Children’s Competence as Decision Makers: Contrasting Effects of Collaborative Interaction and Direct Instruction.

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