教師向け

ニューヨーク大学式:子どもを親切な人間にする「頼み方」

「子どもには親切な人になって欲しい!」と思うもの。自分の事だけを考えてばかりの自己チューな人は嫌われますからね。

そこでニューヨーク大学が、「こうやって頼むと子どもは親切になるよ!」とおっしゃっていました。

子どもを親切にする「頼み方」とは?

今回ご紹介する研究では、4〜5歳の子ども139人を対象に、こんな実験をしたらしい。

  1. 子どもの前で牛乳をコップに注ぐ
  2. わざとこぼす
  3. こぼれた牛乳を一緒に拭いてもらうように頼む

頼み方は2パターン試したそうで、

  • 行動強調パターン・・・「こぼれちゃったから拭いてくれる?」と動詞で頼み事をするやり方。
  • アイデンティティ強調パターン・・・「助っ人が欲しいなぁー」と名詞で頼み事をするやり方。

 

確かに、この両パターン使いますよね。特に子ども相手だとアイデンティティ強調パターン使いがち。で、気になる結果ですが、

  • 行動強調パターンの勝ち!

 

でした(笑)「助っ人になって欲しい!」と頼むと、なかなか手伝ってくれなかったんですな。あらあらそうですか。

別の実験では、「困った人がいたら手を差し伸べる助っ人になってあげてね!」みたいに事前にアイデンティティ強調パターンで頼んでおいたところ、

  • めんどくさい事にはスルーしがちだった
  • 簡単な事か自分にメリットがある時にしか助けようとしなかった!

 

といった傾向にあったらしい。理由はよくわかりませんが、個人的な推測として、「アイデンティティが傷つけられたからじゃない?」と思ってます。ざっくり説明すると、

  1. 「親切な人になろうね!」・「助っ人になって!」と言われると、その様になろうとする
  2. そこで、難しい事を頼まれると、「できないかも…」と思ってしまう
  3. 頼まれたのにできないと、「自分は親切な人間である」というアイデンティティが傷つけられる
  4. 「親切な人間」というアイデンティティを守るために断る

 

アイデンティティとは「自分らしさ」みたなもので、個性と言い換えても構いません。

アイデンティティ強調パターンの頼み方だと、人間性に訴えかける事になりますよね。

これって一見効果的に思えますが、親切のハードルを上げてしまっているのかも。頼まれたのにできなかったら親切な人間ではないって事になってしまいますからね…

なので、「落ち込むくらいなら最初からやらない!」って心理になるのではないか、と。

行動ベースで教育していこう

「子どもを不幸にする親の特徴」って記事でもかきましたけど、「行動」をベースにした教育が望ましいです。

  • 〇〇して!
  • 〇〇はしちゃダメ!
  • 〇〇してみよう!

で子どもにいい事・悪い事を教えていきましょう。良い行動を積み重ねていくと、いずれその子の性格の一部になるので。

そう言えば、理数系が苦手な女の子には、「実験してみよう!」と行動を強調すると言成績が上がるって話もあったなぁ。

まとめ

教育に応用すると?

①「〇〇な人間になって欲しい」と子どもに伝えるのは、行動のハードルが上がってしまうため、逆効果かも。

 

②「人が困ってたら助けてあげてね!」のように、正しい行動を教えていこう。

 

③子どもを親切な人間にする「頼み方」はシンプルに、

  • 助けて欲しい!
  • 手伝って!

教育のキーポイントは「行動ベース」なのかもですな。

ふと思ったんですけど、アイデンティティ強調パターンって、「固定マインドセット」に近い気がする。決めつける感じとかまさに。だからか?(自己完結)

 

って事で、「手伝って!」と頼み続ければ自然と親切な子に育つよ!って話でしたー。

 

 

あなたならこの知識をどのように活用しますか?下記のコメント欄から、あなたが考えた応用法を是非とも教えて下さい!

 

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Emily Foster‐Hanson,Andrei Cimpian,Rachel A. Leshin and Marjorie Rhodes(2018).Asking Children to “Be Helpers” Can Backfire After Setbacks.

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