教師向け

グループワークが失敗に終わる3つの罠

今月はグループワークを成功させる方法を科学的に考察しております。そこで今回は、「グループワークが失敗に終わるケース」について取り上げてみます。

グループワークを失敗に導く要因とは?

今回参考にするのが、ジョージア州立大学らの研究で、生物学部の大学生246人にグループワークを行なってもらいました。

その後インタビューを行い、成績が良かったグループと悪かったグループの特徴を調べたところ、こんな事が判明したそうな。

成功したグループの特徴

  • グループワークの意義を理解している

メンバーが「グループワークには学びがある!」・「意味のある活動なのだ!」と思っていると、グループのパフォーマンスが高くなっていたらしい。

グループワークを成功させた子はこんなコメントを残しています。

グループワークは間違いなく私の学習に役立ちました。

グループワークとは、言わば小さなサポートシステムです。孤独を感じずにすみます。

 

  • 最初に各々の役割を決めている

事前に役割を決め、責任の所在を明らかにしていました。

失敗したグループの特徴

  • グループワークを「煩わしいものだ」と思っている

グループワークが失敗に終わった子のコメントがこちら。

一人なら10分で終わらせられる事をなぜグループで1時間も費やさなければならないのか。

グループワークは、それほど重要ではないと思われます。やる事自体ばかげているとも思える。私の人生には関係しないだろう。

このようにコメントした二人は、個人の成績も低かったらしい…

 

  • 役割がその都度変わる

役割が決まっていないので、サボる人も当然出てきていました。その都度、誰かが尻拭いをするようになり、作業が上手く進まなくなっていくそうな。

上手くいかないグループは、能力の低い子に責任をなすりつける

もう一つ、成績の低かったグループに共通していた特徴がありまして、

  • 能力の低い子に厳しい評価を下しがち!

 

成績の高かったグループは、能力の低い子に対し、「人によって得意・不得意があるのは当然」・「できる人がカバーすればいい」と考えていました。

しかし、成績の低いグループは、「できない奴のせいで上手くいかなかった!」と考えがちなんだと。

グループワークを失敗させない為に教師ができる事

大学生ともなれば、役割を自分達で決める事ができると思いきや、実はそうでもなかったり。この問題を解決するのに最も効果的だったのが、「役割決めは教師が主導になって行う」でした。

という事で、グループワークを行う際には、

  • どんな役割が必要なのか?
  • (役割別に)何をすべきなのか?

を説明し、役割決めを教師主導で行うのが望ましいです。いきなり、「じゃあ、〇〇について話し合ってごらん!」は、できれば避けたいところ。

事前に「自分はグループの中で〇〇をする人です!」とメンバーにお約束させましょう。

まとめ

教育に応用すると?

①グループワークの意義を理解できていないと、グループワークが失敗に終わってしまう。

他の人と協力して学習を進めていく意味や利点を最初に説明しておこう。

 

②グループワークをしてもらう前に、「自分は何をすべきなのか?」をまず決めてもらおう。

 

③グループワークが失敗すると、成績の低い子に責任をなすりつける傾向がある。お互いのサポートが成功の秘訣である事を伝えよう。

 

役割決めは重要なのに意外と見過ごされがちな事なのではないでしょうか。

ファシリテーター役を決めるものいい手かも。

 

って事で、グループワークが失敗に終わる特徴でしたー。

 

 

あなたならこの知識をどのように活用しますか?下記のコメント欄から、あなたが考えた応用法を是非とも教えて下さい!

 

この記事が少しでも役に立ったらボタンを押してフォローしていただけると励みになります。よろしくお願いいたします!!⇩⇩⇩

Twitterをフォローする

Yunjeong Chang and Peggy Brickman(2018).When Group Work Doesn’t Work: Insights from Students.

Music vector created by freepik – www.freepik.com

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。