教師向け

子どもの読解力を上げる指導法とは?

「読解力」は近年学校教育の課題としてあげれています。

発端となったのは、2015年のPISA(OECD生徒の学習到達度調査)の結果です。

なんと、読解力のランキングが4位から8位に下がってしまったんですな。

詳しくは文部科学省のデータをご参照ください。

しかも、この問題をAI時代と絡めて書いた本がかなり売れたりして、教育界に読解力向上ブームが来ています。

この問題に、親・教師はどう向き合えばいいのか? 今回はそんなお話でも。

子どもの読解力を上げる指導法

そこで参考にしたいのが、カナダにあるコンコルディア大学の研究です。

6〜7歳の子ども70人に、読解力を測るテストを実施し、読解力別にランク分けしました。

そして、その子の読解力の一ランク上の読書教材を渡し、親と一緒に読書してもらったんですな。

当然、その子にとっては自分の能力以上のものを読む事になるので、わからない語彙や文法は親に聞くことになります。

そこで研究者らは、「子どもが遭遇した読書課題に対し、親はどう向き合っているか?」を調査し、読書後の読解力テストの結果と照らし合わせたそうな。

そしたら、子どもの読解力を上げる親の特徴が判明しましてね。

1.言語力が高い

子どもの読解力を引き上げた親は、言葉の説明力や文法力などが高かったんですって。

元も子もない結論ですが、事実なのでしょうがないです…

もうちょい深掘りして書きますと、読書中のフィードバックが重要。フィードバックとは、返事とか感想って意味で、要は、

  • 読書中の疑問に正しく受け答えできるか?

ですな。例えば、

  • わからない単語の意味をわかりやすく説明できる
  • 文章の構成を説明できる
  • 文章の要点を説明できる

とかとか。「当たり前じゃないか!」と思われるかもしれませんが、意外と軽視されがちな事。

ただ子どもに文章を読ませて、考えた事や感じた事を発表させるだけでは読解力は上がらないんですね。

言い換えれば、読解力の低下は、子ども達が読書中に生じた疑問を教師や親がスルーしている事にある、と言えるでしょう。

2.批判は少なく、褒める回数が多い

なんと、読解力を向上させるのには、「褒める教育」が望ましいそうな。

そもそも、人間は文字をスラスラ読めるように進化してきてはいないので、読書は難しいのが当たり前。

  • 初めて知った言葉を活用できた瞬間
  • 適切に文章を読み取り、発表できた時
  • 読書中に質問をしてきた時

子どもが成長した瞬間に、ポジティブな声かけをするのが吉です。

後は、言葉に苦手意識を持たないようにするために、歌や言葉遊び(しりとりやカルタ)が効果的でしょう。

まとめ

教育に応用すると?

①読書に湧いた疑問に答えられるか、が読解力向上のカギ。文章を読む中で、どんな些細な疑問にも答えるようにしよう。

 

②上手く答えられない場合は、その場で一緒に調べるべし!読解力においては即時フィードバックが重要。

 

③国語の指導は「褒める」がポイント。できた事・成長した瞬間、見つけたら褒めよう!

とにかく本を読ませる、音読、漢字ドリルetc…では不十分って事でひとつ。

むしろ、1文に1時間使った方が読解力は伸びそうですね。

親御さんなら本の読み聞かせの時、教師なら国語の授業の時に心がけてみてくださいまし。

 

って事で、言葉の説明力+褒める指導が読解力向上のカギだ!って話でしたー。

 

 

 

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Aviva Segal and Sandra Martin‐Chang(2019).‘What does an O say when there’s no E at the end?’ Parents’ reading‐related knowledge and feedback during child‐to‐parent reading.

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